ブックメーカーは還元率が高いギャンブルとして人気です。本記事ではブックメーカーの還元率が他のギャンブルよりも高い理由やその仕組み、さらにベット方法などについて解説します。
ブックメーカーの還元率は95%程度
ブックメーカーの還元率はおよそ95%程度と言われています。100円をベットすると95円が払い戻されるというイメージです。
詳しくは後述しますが、他のギャンブルと比べて払い戻されるレートが高く設定されているため、ブックメーカーは稼ぎやすいギャンブルと言われています。
実際のオッズを例にブックメーカーの還元率を計算
ブックメーカーの還元率は以下の計算式により計算することができます。
還元率=1÷{(1÷オッズA)+(1÷オッズB)+…}×100
計算式を見るだけでは分かりづらいので、実際に計算してみましょう。
例えば賭けっ子リンリンの「大分トリニータVS鹿島アントラーズ」では以下の通りオッズが設定されています。
各オッズについて計算式に当てはめた場合の計算式は以下の通りです。
還元率=1÷{(1÷5.61)+(1÷3.89)+(1÷1.55)}×100
=1÷(0.178+0.257+0.645)×100
=1÷1080×100
=92.6%
よって「大分トリニータVS鹿島アントラーズ」の還元率は92.6%であることが分かりました。オッズが高く設定されているブックメーカーほど、還元率も高くなります。
他のギャンブルの還元率との比較
ブックメーカーの還元率の高さは、他のギャンブルと比較してみることで実感することができます。主な公営ギャンブルの還元率は以下の通りです。
公営ギャンブル | 還元率 |
宝くじ | 50%未満 |
オートレース | 70% |
競輪 | 75% |
ボートレース | 75% |
競馬 | 70~80% |
いずれのギャンブルも90%はおろか80%台の還元率ということすらありません。
還元率の対義語は「控除率」(回収率)
還元率の対義語として「控除率」や「回収率」という言葉があることも知っておきましょう。
控除率や回収率はプレイヤーのベットした金額のうち、胴元(運営側)の取り分となるレートです。
ギャンブルの胴元は利益を出すためにも、一定の率を控除率として定めています。ブックメーカーの還元率が高いということは、裏を返せば控除率(回収率)が低いということでもあります。
ブックメーカーの還元率が高い理由
ブックメーカーが他のギャンブルと比べて還元率が高いことには明確な理由があります。具体的には以下の4点です。
それぞれの内容について詳しく解説します。
インターネットでの運営なので運営コストが安く抑えられる
ブックメーカーの還元率が高い最大の理由は、ブックメーカーがインターネット上で運営されているためです。
実店舗を持たずとも、インターネット空間だけでビジネスを成立できるというメリットがあります。
実店舗がないため、ブックメーカーの運営においては以下のようなコストが発生しません。
- 店舗家賃
- 店舗運営のための水道光熱費
- 事務員や清掃員などの人件費
- 自然災害などに対するリスクに備えた保険費用
非常に利益率が高いため、控除率が低かったとしても十分な利益を獲得できるようなシステムが整っているのです。
還元率を高くしないとユーザーを集められない
還元率が高いのは、多くのブックメーカー間でプレイヤー獲得競争が激化しているという理由もあります。
そもそもブックメーカーはプレイヤーからのベットを最大の利益の源泉としているため、一人でも多くのプレイヤーを確保することが非常に重要です。
プレイヤーとしては当然オッズが高く、稼ぎやすいブックメーカーを選びます。
あえて控除率を高く設定してプレイヤーから多くの資金を巻き上げようとするような行為は、長期的に見るとプレイヤー離れを招いてしまうリスクが大きいということです。
他のブックメーカーがオッズを高く設定して還元率が高くなっている以上、同じようにオッズを高くするしかありません。
牛丼チェーン店などがこぞって値下げ競争をして顧客確保に努めているのと同じような理屈です。
ブックメーカーの運営会社は租税回避地に拠点を置くケースが多い
ブックメーカーを運営している会社はオランダ領キュラソー島やマルタ共和国などに拠点を置いているケースが多くあります。
その多くが租税回避地となっており、税金面での優遇を受けられるというのが特徴です。
タックス・ヘイブン(Tax Haven)とは、課税が完全に免除されたり、著しく軽減されたりしている国や地域のことで、租税回避地、低価税地域とも呼ばれます。
税率が低いために納税資金を用意する必要もなくなり、結果としてオッズを高くすることでプレイヤーに利益が還元されています。
ちなみに日本は法人税率が非常に高い国の1つです。
将来的には国内でのスポーツベッティングが合法化するという動きも見られるものの、法人税率の高さがネックで還元率は海外ブックメーカーと比べて低くなるという可能性も考えられます。
すると国内ブックメーカーはあまり人気が出ないかもしれません。
オッズの適用方式がパリミュチュエル方式ではなくブックメーカー方式である
ブックメーカーは公営ギャンブルが採用している「パリミュチュエル方式」というオッズ適用ルールを採用していないという点も還元率の高さを支えています。
パリミュチュエル方式とは、ベットを締め切った後に運営側が控除率分を差し引いた上で払い戻し金額を決め、オッズを調整するというシステムです。
パリミュチュエル方式では、まず販売所において自分の予想となる券を購入。この時点において配当はまだ確定していない。そして購入額を全てプールする。その後、レースや抽選を行い当選の番号と当選者が確定する。この時点でプールした金額から、主催者収入として所定の割合(控除率)が差し引かれて運営費などの経費に充てられ、残りを当選者で分配する。
したがって公営ギャンブルの場合は、ベットした時点でのオッズと確定オッズに大きな隔たりがあることもあります。
しかしブックメーカーではベットした時点でのオッズによって、的中時の払い戻しを受けることができます。
ベット完了後に大きくオッズが動いてしまった場合でも、プレイヤーに不利な形でオッズが再調整される心配がありません。
ブックメーカーの還元率をさらに高くする具体的方法
ブックメーカーは上述した通り、そもそもの還元率が非常に高いギャンブルです。しかし実際に賭ける際に様々な工夫を施すことで、さらに還元率を高めて賭けを行うことができます。
具体的な方法を詳しく解説していきます。
オッズが高いブックメーカーを選ぶ(特にピナクルスポーツがおすすめ)
還元率の高さはオッズの高さと連動します。したがって数あるブックメーカーの中から、オッズが高く設定されているブックメーカーを選ぶのがおすすめです。
実際にオッズを見てみると、同じ賭け対象でもサイトによって微妙に違いがあることが分かります。
同じ賭け方ならば的中率は同じなので、オッズが高いブックメーカーで賭けた方が有利になるのは言うまでもありません。
ちなみにピナクルスポーツは業界でも常に最高オッズを提供していることで人気を集めています。
いちいち複数のブックメーカーのオッズを比較するのが面倒くさいと感じる場合には、ピナクルスポーツを選びましょう。
お得なボーナス制度を活用してベットする
ブックメーカー各社はユーザーを歓迎するためにお得なボーナスを用意しています。ボーナスを受け取れば、入金しただけで一気に資金を増やせるため非常にお得です。
ブックメーカー | ボーナス内容 |
チェリーカジノ![]() |
最大500ドルの100%ボーナス |
クイーンカジノ![]() |
最大500ドルの150%ボーナス |
Bet365![]() |
最大1万円の100%ボーナス |
22bet![]() |
最大16万円の100%ボーナス |
賭けっ子リンリン![]() |
最大7万7777円の110%ボーナス &1000円フリーベット |
※表は左右にスクロールできます。
それぞれ1つずつ解説していきます。
チェリーカジノ
【公式】チェリーカジノ
ここから登録すると30$獲得
初回入金ボーナス内容 | 最大500ドルの100%ボーナス |
出金条件(ロールオーバー) | 8倍 |
最低オッズ | 1.80倍 |
チェリーカジノでは初回入金時に最大500ドルの100%ボーナスがもらえます。さらに2回目と3回目の入金もウェルカムボーナスの対象で、トータル1000ドル分のボーナスを獲得可能です。
最低オッズは1.80倍と若干高めですが、出金条件自体は甘いため十分に条件をクリアできるチャンスがあります。
ちなみにウェルカムボーナスでは、カジノ部門の人気スロットで使える出金条件なしのフリースピンを貰えるのも魅力です。
フリースピンの勝利金も軍資金としてスポーツの賭けに活用すれば、さらに還元率を高くした上で稼げる可能性があります。
クイーンカジノ
初回入金ボーナス内容 | 最大500ドルの150%ボーナス |
出金条件(ロールオーバー) | 18倍 |
最低オッズ | 1.45倍 |
クイーンカジノでは初回入金時に最大500ドルの150%ボーナスがもらえます。出金条件は18倍とかなり厳しめですが、150%というお得なレートでボーナスを受け取れる点は見逃せません。
また2回目と3回目もウェルカムボーナスの対象で、トータル1500ドル分のボーナスがもらえます。
その他にもクイーンカジノはとにかくボーナス充実度が高く、どんなタイミングで入金をしても必ずボーナス恩恵を受けられるのが魅力です。
Bet365
初回入金ボーナス内容 | 最大1万円の100%ボーナス |
出金条件(ロールオーバー) | なし |
最低オッズ | 1.20倍 |
Bet365では初回入金後に入金額と同額のベットを行うことで、最大1万円まで入金額と同額のベットクレジットがもらえます。
ベットクレジットはフリーベットのようなアイテムで、ベットクレジットの利用から生じた勝利金部分を出金可能です。
またBet365ではサッカーの試合において、2点差がついた時点で賭けが的中扱いとなる「2点差早期ペイアウトオファー」というボーナスもあります。
22bet
初回入金ボーナス内容 | 最大16万円の100%ボーナス |
出金条件(ロールオーバー) | 5倍(アキュムレータベット) |
最低オッズ | 1.40倍 |
22betでは初回入金時に最大16万円という超高額のボーナスを受け取ることができます。
出金条件は5倍で、最低1.40倍以上のオッズを3つ以上組み合わせたアキュムレータベットで消化しなければなりません。
スポーツベットのアカウントに」ボーナスがクレジットされた場合、アキュムレータベットでボーナス額×5の達成要件となります。各アキュムレータベットでは少なくとも3つの選択肢が設定されている必要があります。各アキュムレータでは最低3つの選択肢が1.40以上のオッズである必要があります。
引用元:22Betからのボーナスと賞金
シングルベットで賭けられないのは難点ですが、出金条件自体はかなり甘いため初心者でも十分に出金を成功させられる可能性があります。
さらに毎週金曜日には最大1万3000円の100%ボーナス(出金条件3倍)がもらえるということで、ボーナスでコツコツ稼ぐには最適なブックメーカーです。
賭けっ子リンリン
初回入金ボーナス内容 | 最大7万7777円の110%ボーナス &1000円フリーベット |
出金条件(ロールオーバー) | 8倍 |
最低オッズ | 1.60倍 |
賭けっ子リンリンでは初回入金を行った上で1.60倍以上のオッズで入金額分のベットをすることで、最大7万7777円のボーナスを受け取ることができます。
入金時に「RINRIN777」というコードの入力が必要になるので、忘れないように気を付けましょう。
また初回入金ボーナスのロールオーバー条件8倍をクリアすれば、追加で1000円分のフリーベットももらえます。
その他にもレギュラーボーナスが非常に充実しており、ボーナスをうまく活用して稼ぎたいプレイヤーにはおすすめのブックメーカーです。
オッズの上乗せ機能を活用する
ブックメーカーによってはオッズを上乗せできるという神機能が利用できる場合もあります。オッズを上乗せすれば、還元率が高くなることは言うまでもありません。
具体的におすすめのオッズ上乗せ機能を紹介します。
ブックメーカー | オッズ上乗せ機能 |
スポーツベットアイオー![]() |
「プライスブースト」 各種目につき1日に1回、プレイヤーの任意でオッズを高くできる |
ウィリアムヒルスポーツ![]() |
「増強オッズ」 特定の試合で通常よりも高いオッズが設定される |
ハッピースター![]() |
「ブーストオッズ」 特定の試合で通常よりも高いオッズが設定される |
Kakeyo![]() |
「コンビベット・ボーナス」 コンビベットでオッズの上乗せ可能 |
※表は左右にスクロールできます。
スポーツベットアイオーの「プライスブースト」
スポーツベットアイオーの「プライスブースト」は、各種目につき1日に1回、プレイヤーの任意でオッズを高くできる機能です。
日本語対応しているブックメーカーにおいて、プレイヤーの好きなようにオッズを上乗せできる機能は、スポーツベットアイオーのプライスブーストしかありません。
スポーツベットアイオーのプライスブースト機能を毎日使うだけでも、着実に資金を増やしていくことができます。
ウィリアムヒルスポーツの「増強オッズ」
ウィリアムヒルでは毎日「増強オッズ」といって、通常よりも高いオッズが設定されることがあります。
増強オッズの対象ならば他のブックメーカーよりも有利なオッズで賭けられるため必見です。
増強オッズの対象になっている場合、オッズ倍率の背景が黄色くなっています。
少なくとも1ポイント以上はオッズが上乗せされており、対象マーケットならば業界ナンバーワンオッズになっていることも珍しくありません。
ハッピースターの「ブーストオッズ」
ハッピースターでもウィリアムヒルの「増強オッズ」と同じように、特定の試合を対象として通常よりも高いオッズが設定される「ブーストオッズ」という機能があります。
自分が賭けようと思っていた試合が「ブーストオッズ」の対象だった場合には、ハッピースターからベットしてみるのがおすすめです。
Kakeyo(カケヨ)の「コンビベット・ボーナス」
Kakeyoでは複数のオッズを同時に組み合わせる「コンビベット」を行うことにより、オッズの上乗せをすることができます。
組み合わせるオッズの数に応じて上乗せされるオッズのレートは以下の通りです。
組み合わせるオッズの数 | オッズの上乗せレート |
5~9個 | 5% |
10~14個 | 10% |
15~19個 | 15% |
20~24個 | 20% |
25個以上 | 25% |
コンビベット自体にもオッズを乗算する機能があるため、的中すればシングルベットよりも効率よく稼ぐことができます。
同じようにコンビベット(マルチベット・アキュムレータベット)によりオッズ上乗せできるブックメーカーは、Kakeyo以外にも多くあります。
複数のブックメーカーを併用してアービトラージベッティングを行う
ブックメーカーではアービトラージベッティングという手法を用いることで100%以上の還元率を実現することもできます。
アービトラージとは複数のブックメーカーのオッズ差を利用して、真逆の結果にベットすることでどちらの結果に転んでも必ず利益を獲得できるという手法です。
例えば2つのブックメーカーにおいて、「白鵬VS稀勢の里」で以下の通りオッズが設定されているとします。
白鵬勝利 | 稀勢の里勝利 | |
ブックメーカーA | 2.05倍 | 1.90倍 |
ブックメーカーB | 1.85倍 | 2.10倍 |
上記のケースではブックメーカーAで「白鵬勝利」に、ブックメーカーBで「稀勢の里勝利」にそれぞれ100円ずつベットすると、結果に応じて以下の通り払い戻しを受けることができます。
- 白鵬勝利→205円
- 稀勢の里勝利→210円
ベット総額は200円なので、どちらの結果に転んでも利益が出ていることが分かるでしょう。
アービトラージベッティングが可能なオッズを探すのは少し労力がかかりますが、還元率が100%以上になるため、メリットは小さくありません。